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接客に付き物なのが、「お茶出し」です。いつ、どんなタイミングで出すのか、戸惑う人もいるでしょう。来客をおもてなしするために、大切なビジネスマナーと言えます。ここでは、正しいお茶の出し方についてお話しすることにしましょう。商談中張りつめた空気が漂っていても、おいしいお茶で雰囲気が和らぐこともあります♪
お茶の入れ方
まずは、上手なお茶の入れ方を覚えることも、ある意味では大事なビジネスマナーです。お茶の出し方の説明をする前に、入れ方を見ていきましょう。
準備
- 手を洗いましょう。
- お茶碗の汚れをチェックしましょう。
- 人数分より、少し多めにお湯を用意しておきましょう。
- 前もって、お茶碗を温めておきましょう。
お湯の温度と時間
玉露:60度で3分
煎茶:80度で2分
番茶:100度で1分
入れ方
- 急須とお茶碗にお湯を注いで、温めます。湯冷ましにもお湯を入れ、お湯をそれぞれの温度まで冷ましましょう。
- 急須と茶碗のお湯を捨てて、急須に茶葉を大さじ2〜3杯入れましょう。(煎茶は1杯×人数分)
- 湯冷ましのお湯をお茶碗の7〜8分目まで入れて、急須に注ぎましょう。
- それぞれ上記の時間に従って蒸らします。蒸らす時間は、茶葉の量によって加減してください。そして、お茶碗に回し注ぎましょう。
お茶を出すタイミング
商談や会議などが始まってしまうと、部屋に入りにくくなっていまいますよね。「いつ入ろう…」と思っているうちに、「お茶出し」のタイミングを逃してしまうことも…。
お茶を出すタイミングは、基本的に挨拶と名刺交換が終わって、席についた頃がいいでしょう。お客様を応接室に招き入れてから、担当者が来るまでに時間がかかるようなときは、先にお客様のお茶を出してください。「只今□□が参りますので、よろしければお召し上がりになってお待ち下さいませ。」と言いながら出します。
このタイミングも、意外と分からないビジネスマナーですね。
上手なお茶の出し方
さて、いよいよ実際のお茶の出し方について説明しましょう。おそらく、ココからが一番緊張する工程なのではないでしょうか。
お茶碗と茶托は別々
お盆に人数分の茶碗と茶托(ちゃたく)を別々に乗せます。お茶碗に息がかからないように、お盆は胸の位置(真ん中よりも少しずらしたところ)で持ちましょう。
また、お盆は必ず両手で持ってくださいね。ドアをノックしたり、開けたりするときなど、片手でお盆を持つことになるので、お茶をこぼさないように十分な注意が必要です。
お茶は両手で
ノックをし、「失礼致します」と声をかけて入室してから、サイドテーブルにお盆を置きます。
茶托の上にお茶碗を乗せて、両手で出しましょう。もし、部屋にサイドテーブルがない場合は、テーブル端にお盆を置くようにします。
お茶の出し方としては、お客様の右側から出すのが基本です。必ず「どうぞ」と言いながら出しましょう。ただ、話し中のときには、目礼でOKです。
やむを得ず片手で出す場合は、「片手で失礼します。」と一言添えましょう。
お茶を出す順番
知っているとは思いますが、お茶を出す順番にも注意しましょう。お客様に最初に出して、それから社内の人には、役職順に出すのがビジネスマナーになります。
「こぼさないように…」とそっちばかりに気が向いて、順番のことを忘れないようにしましょう。
お茶以外の飲み物も!
お茶のほかにも、コーヒー、紅茶、麦茶、ジュースなど…相手の好みが分かるのなら、それに合わせるのもいいですね。
さらに夏はアイスティー、冬はホットコーヒーというように、季節に合わせた飲み物を出すのも喜ばれます♪相手を思いやった立派なビジネスマナーだと言えるでしょう。ちなみに、冷たい飲み物を出す場合には、テーブルの上にコースターを置いて、その上にグラスをのせましょう。